日本学術振興会未来開拓研究推進事業研究プロジェクト最終報告会
       学振第145・169委員会合同公開シンポジウム
 -----放射光による生体高分子結晶データー収集システム開発に関するフロンティア-----


 研究プロジェクト「放射光による生体高分子結晶構造解析用高速高精度高分解能自動データー収集システムの開発」は学振第145委員会及び169委員会の下で平成8年度から12年度までの5年間「未来開拓学術研究推進事業」の一環として推進され、顕著な成果を上げました。生体高分子の3次元構造は生命に係わる全ての機能や維持機構を解明するためにも、ドラッグデザインなどの応用分野においても今や必須です。この構造を決めるのにX線結晶構造解析は最適の手段です。なかでも回折データーは解析可否の鍵を握っております。ここでは斬新なアイデアを豊富に盛り込んだ直径80cm円筒型大型イメージングプレートを使ったワイセンベルグカメラを基調とする回折データー収集システム(GALAXY)を紹介します。この他シャッターを閉じることなく連続撮影ができる大面積アレイ型CCDの開発や結晶成長と微小重力との関係についての研究成果も報告致します。
 なおGALAXYは高エネルギー加速器研究機構の放射光実験施設で共同利用にも提供されますので今回は操作法も含めて報告致します。多数の皆様のご来聴を御待ち申し上げます。

 
日 時  平成14年1月24日(木) 10:00〜16:45
場 所  主婦会館プラザエフ スズランの間(9階)  
  〒102-0085 東京都千代田区六番町15番地、 電話 03-3265-8111.
  JR中央線 四ツ谷駅 麹町口(徒歩1分)、地下鉄 南北線/丸の内線 四ツ谷駅(徒歩3分)     
参加費  無 料


               プログラム
開会の挨拶 (10:00〜10:20)      (司会 東京大学名誉教授 高良和武) 
10:00 開会にあたって   日本学術振興会研究事業部研究推進課 課長   松原 利生
10:05 委員長挨拶       第145委員会委員長 大阪大学 教授    梅野 正隆
10:10 未来開拓プロジェクトリーダー挨拶       筑波大学 教授   大嶋 建一
                          (座長 名古屋大学名誉教授 芦田玉一)
10:20 Galaxyの概要と操作方法   (財)国際科学振興財団 主席研究員   坂部 知平
11:30 回転傾斜集光分光器の開発    北海道大学   助教授      渡邉 信久
          -----12:00〜13:00 昼食-----
                         (座長 大阪大学名誉教授 冨田研一)
13:00 低温吹付け装置及びXAFSによる波長変更の操作  KEK物構研 助手  鈴木  守
13:25 SBSPプロジェクトのネットワーク      名古屋大学 教授   佐々木教祐
13:50 データ処理ソフトPROCESS_AUTOの概要と使用方法  理学電機X線研副所長 東 常行
           ----14:40〜15:00 休憩-----
                         (座長 東京大学名誉教授 高良和武)        
15:00 将来への展望-単色X線による時分割結晶解析- (財)国際科学振興財団  研究員 坂部貴和子
15:25 連続露光が可能なアレイ状CCD型X線検出器の開発  東京大学 教授   雨宮 慶幸
15:50 蛋白質の結晶成長と微小重力の影響   京都大学 助教授  相原 茂夫
16:15 ポストゲノム(プロテオーム)研究と構造生物学  京都大学 名誉教授  森田 雄平 
16:40 閉会にあたって 169委員会委員長  (財)国際科学振興財団 主席研究員 坂部 知平



主   催:日本学術振興会 結晶加工と評価技術第145委員会
回折構造生物第169委員会
      ホームページ:http://www.jsps.go.jp/
参加申込先:(財)国際科学振興財団 坂部知平
      (E-mail:nsakabe@sbsp.kek.jp )
Fax:0298-77-0018、電話:0298-77-0020
プログラム:http://sbsp.kek.jp/sbdt/



場 所  主婦会館プラザエフ スズランの間(9階)